診療科・部門

ロービジョンについて

ロービジョンとは

なんらかの原因により視力の低下や視野が狭くなることやまぶしくて見えづらいなど、生活のしづらさを感じている方のことを指します。
明確な定義はなく、不便さを感じていれば対象となります。
眼鏡などをかけても見えにくい、文字が読みにくい、歩きづらいなどの自覚がある方一度お話を聞かせてもらえませんか?
生活の質(QOL)を一緒にあげていきましょう!

対象疾患について

日本における失明原因となる疾患です。

1位:緑内障……………… 28.6%
2位:網膜色素変性症…… 14.0%
3位:糖尿病網膜症……… 12.8%
4位:黄斑変性症……………8.0%
5位:脈絡膜萎縮……………4.9%

視覚障害者手帳について

視覚障害者手帳を取得することで公的補助を使い便利な道具を買うことや、パソコンやスマートフォンを使いやすいように練習する教室や、歩行訓練や生活のヒントを得るための教室に通うことができます。
他サポートとして、医療費のサポート、税金・公共料金の減免や割引、移動の補助、生活の支援があります。
手帳に該当するかどうかは主治医や検査の際にお尋ねください。

手帳取得のための所定の検査

視力検査・視野検査などがあります。

手帳について

当院で取り扱っているロービジョンエイドについて

ロービジョンエイドとは

視力が低下している人が日常生活を送りやすくするための補助具のことです。視覚障害のある人の視覚機能を最大限に活かし、日常生活のさまざまな場面で活躍する手助けをしてくれます。

拡大鏡・ハイパワープラス眼鏡・単眼鏡・タイポスコープ

拡大読書器

遮光眼鏡

色の濃いまな板

分けやすい財布・コインケース

その他

・音声体温計 ・血圧計 ・体重計
・大きい活字本 ・文字の読み上げをするアプリ

当院で行っていること

視機能に関すること

現状の視力や視野などの把握、日常生活の中での活用法や注意点をお伝えします。
補助具等を使いご自身の視機能を最大に活かすことができるように一緒に考えます。

シミュレーションについて

ご家族に同じような視力や視野を体験してもらうことで、家の中での危険なことや工夫できることを話し合います。

読み・書きに関すること

拡大鏡や拡大読書器や近く用の眼鏡などを使い、今の視力を最大に活かし読みやすく・書きやすくするお手伝いをします。
眼に頼らずに音声読み上げの方法もあるのでご自身に合っているものを一緒に考えます。

日常生活に関すること

見えにくくても使いやすい各種便利グッズを使うことで、生活の質を上げることを目的とした紹介をします。
生活の中の不安なこと、料理や洗濯、歩行などの専門的な訓練を行っている施設にご紹介します 。

主な外部施設紹介先

病院外での支援について

訓練について

・日常生活訓練 ・ICT訓練 ・歩行訓練

実際の声

私は網膜色素変性症の全盲です。
ほとんど見えなくなり4年が経ちますが、歩行訓練を受けていなければ今頃はどうなっていたんだろうと思います。見えづらい人にとって歩行訓練は必須だと思います。

外出

同行援護について

視覚障害によりひとりの外出が難しい人のために外出時に同行して、移動や読み書きなどのサポートをする福祉サービスです。歩行時の誘導、安全の確保、視覚情報の提供、代筆、代読などです。
1か月の利用時間に制限があること、通勤、通学に利用できないなど、課題もあります。

主なサービス内容

・外出時における移動時や外出先において必要な視覚的情報の支援(代読・代筆を含む)
・外出時における移動時や外出先において必要な移動の援護
・外出時における食事等の介護のほか外出する際に必要となる援助
※通学・通勤には利用できない(長期に渡るもの)

就学・就労について

愛知県立名古屋盲学校(外部リンク)
愛知県立岡崎盲学校(外部リンク)
相談だけでも可能。成人であっても就職相談が可能です。

その他

・同じ疾患のグループ紹介やスポーツ紹介など
・患者会の紹介
・パラスポーツの紹介
気になることがあればお気軽に「ロービジョン外来に行きたい!」と主治医にご相談ください。
一緒に生活の質(QOL)をあげていきましょう。

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