診療科・センター・部門のご案内

心臓血管センター

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概要・特色

近年食生活の欧米化や人口の高齢化が進み、動脈硬化を原因とした生活習慣病が急増しています。これに伴い、心臓血管疾患では冠動脈疾患や大動脈疾患・末梢血管疾患などが急増しているほか、心臓弁膜症や静脈疾患も高齢化と共に種々の合併症を持った患者さんが多くみられるようになりました。

一方で、心臓血管疾患の診断と治療の進歩は目覚ましく、非常に高い専門性を必要とするようになりました。こうした状況では、病院の様々な診療科が別々に診ているやり方では、その患者さんに本当に必要な治療を選択することが困難となってきました。

総合大雄会病院ではこのような背景を考え、各診療科の垣根を取り払って、来院した患者さんに対して各科が協力して最高水準の医療を提供することを目的にして、心臓血管センターを設立いたしました。

つながる医療vol12(心臓血管センター)診療についてはこちらのリーフレットでもご紹介しています


■ 診療体制
患者さんが心臓血管センターを受診することで、必要に応じて専門医が素早く対応して、心臓血管疾患の診断と治療を一貫して当センターで行います。胸痛や背部痛、呼吸困難などの症状があったり、心臓血管疾患を近医にて指摘されたらいつでも来院して下さい。

心臓血管センター図1心臓の手術場面(図1)は心臓手術を行っている場面です。また、急性病変に対する救命救急対応だけでなく、患者さんからの心臓血管疾患に対するご相談やご質問は広く受けておりますので、お気軽にご相談ください。


■ 診療科と診療部門
心臓外科と血管外科が中心となりますが、循環器内科、麻酔科、放射線科、救命救急センター、脳神経外科などと協力して診療に当たります。

関係診療部門として、手術室、ICU(心臓血管疾患集中治療室)、救急初療室(ER)、心臓血管外科及び循環器内科外来(大雄会クリニック)、心臓血管外科及び循環器内科病棟(総合大雄会病院)、放射線科検査室(CT検査、心臓カテーテルなど)、臨床検査室(心電図、心エコーなど)、リハビリテーションセンターなどが協力して診療に当たります。

対象疾患と診療内容

当センターで診療する疾患として冠動脈疾患、解離性大動脈瘤・胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤(※)などの大動脈疾患及び心臓弁膜症が多数となっています。

以下は、代表的な疾患の手術方法です。

1)冠動脈疾患:
図2両側内胸動脈を用いた冠動脈バイパス術狭心症は冠動脈が動脈硬化により狭窄して血流が低下して発症します。閉塞して心筋が壊死となると心筋梗塞となります。
治療法は冠血行再建術(狭窄あるいは閉塞した部分より先の冠動脈に血液の流れを確保する直接的な方法)として経皮的冠動脈形成術(PCI)か、冠動脈バイパス術(CABG)を選択します。CABGでは動脈グラフトを多用した心拍動下冠動脈バイパス術を積極的に施行しています(図2)。

心筋梗塞による合併症(心室中隔穿孔、左室破裂など)も緊急手術として対応しています。



2)心臓弁膜症:
図3弁置換術の人工弁の選択弁膜症は狭窄と閉鎖不全があります。代表的な疾患として大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症があります。
原因として最近ではリウマチ性が減少して、変性性や動脈硬化性、心内膜炎が増えています。

手術は自己弁を温存する弁形成術か、人工弁を用いて弁置換術を行います。人工弁は機械弁か生体弁を選択(図3)しますが、高齢者には抗凝固療法が不要の生体弁を使用して最近の成績は良好です。



3)大動脈疾患:
図4遠位弓部大動脈瘤に対する弓部全置換術胸部及び腹部大動脈瘤は最近増加傾向にある疾患です。なかでも動脈硬化性の弓部大動脈瘤が多く、脳分離体外循環を用いて弓部全置換術を行います(図4)。

高齢者の腹部大動脈瘤(※)にはステントグラフト内挿術を優先して行います(図5)。大動脈瘤の手術成績は破裂すると不良となりますから、破裂前の外科的治療が重要です。

大動脈解離も増加傾向にあり、若年者の急性A型解離性大動脈瘤に対しては積極的に上行弓部全置換術を施行します(図6)。急性B型大動脈解離に対しては内科的保存療法で成績良好です。

図5腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術 図6急性A型解離に対する上行弓部全置換術



4)急性肺血栓塞栓症と慢性血栓塞栓性肺高血圧症:
図7:A急性肺血栓塞栓症とB:血栓塞栓性肺高血圧症の手術による摘除標本静脈血栓塞栓症では周術期の肺血栓塞栓症の予防が重要ですが、広汎型の急性肺血栓塞栓症では外科的血栓内膜摘除術が有効です(図7-A)。

慢性血栓塞栓性肺高血圧症は内科的治療には限界があり、最近超低体温循環停止下の血栓内膜摘除術の成績が良好となりました。この疾患に対して手術を行っている施設は少なく、全国から多くの患者を紹介していただいて積極的に手術をしています(図7-B)。



5)末梢血管疾患(※)
閉塞性動脈硬化症による四肢動脈閉塞に対して、血管内治療(バルーン拡張、ステント留置)かバイパス術を行います。バージャー病は最近減少しました。急性動脈閉塞や末梢動脈瘤に対しても積極的に外科的治療を行います。

6)静脈疾患(※)
下肢静脈瘤の頻度も多く、日常生活上の注意、弾力ストッキングの使用などの保存的治療と手術的治療を行います。当院でも下肢静脈瘤に対してレーザー治療を予定しています。




医師のご紹介
心臓外科
心臓血管センター長安藤 太三
心臓外科診療部長田中 佐登司
心臓外科非常勤医師樋口 義郎
心臓外科非常勤医師石川 寛
心臓外科非常勤医師天野 健太郎
血管外科
血管外科顧問太田 敬
総合大雄会病院副院長近藤 三隆
総合手術部長竹内 典之
循環器内科
循環器内科臨床副院長寺沢 彰浩
循環器内科統括部長海川 和幸
循環器内科診療部長林 隆三
感染症科部長代行 兼 循環器内科医長後藤 礼司
循環器内科医師佐藤 暢祐
循環器内科医師山本 沙央里
循環器内科医師 兼 感染症科医師竹内 一
循環器内科医師松尾 幸果
IVRセンター
放射線科診療部長鹿島 正隆
大雄会クリニック放射線科診療部長永田 剛史

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