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放射線治療

放射線治療

大雄会では、病院設立当初より長い年月にわたり、更新を重ねながら、様々な装置を使用して放射線治療を行ってきました。現在は2008年度に導入したリニアックという種類の装置を使用して、放射線治療の中でも、体の外側から放射線を照射する体外照射という方法で治療を行っています。

リニアック

治療のために使用している放射線は、エックス線と電子線です。副作用は比較的少なく、照射中の痛みはありません。毎回、急がず丁寧に治療を行うことを重視していますが、それでも1回あたりの治療時間は多くの場合10分から20分程度で、あまり長くありません。通院で治療を受けることが可能です。回数は数回から40回程度など、治療の方法により様々です。

従来の放射線治療に加えて、強度変調放射線治療(IMRT)、回転型強度変調放射線治療(VMAT)、定位放射線治療(体幹部を含む)にも対応しており、患者さまに合わせて適切な方法を選択して治療を行っています。

治療装置と一体型のCT装置で、照射の直前に治療寝台上で撮影を行い、位置の微調整を行う機能を持っています(画像誘導放射線治療:IGRT)。この機能を必要に応じて使用することで、目的の部位に非常に精度よく照射することができます。この装置では4DCT撮影も行えるので、呼吸性移動を加味した位置合わせができます。特に体幹部定位放射線治療に有効です。

3次元位置照合画像

放射線治療計画

放射線治療を行うためには、使用する放射線の種類や照射方法、投与線量、治療回数などを決める必要があります(放射線治療計画)。そのために、まず、治療に適した姿勢を毎回無理なく同じように保持するための固定器具を決めて、治療のための姿勢で治療計画用のCT撮影を行います。このCT画像をもとに3次元治療計画用コンピュータで線量分布を計算して、最適な治療方法を決定します。

治療計画用CT装置は、呼吸性移動を考慮した治療計画を行うために4DCT撮影が可能で、これも体幹部定位放射線治療に有効です。

安心して治療を受けていただくために

常勤の放射線治療専門医(日本放射線腫瘍学会)2名、放射線治療技師が常時2名以上(放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士、医学物理士を含む)、及び、看護師(がん放射線療法看護認定看護師を含む)と、多くのスタッフが放射線治療に携わっています。治療開始前から終了後まで通して、気になる点、ご心配なことなど、いつでもどのスタッフにも聞いていただけます。 強度変調放射線治療の導入に合わせて、精度確認システムはもちろん、新たな装置の補充、従来の治療法の改善、予約枠の整備なども含めた、総合的な品質管理体制の再構築も行いました。

より安全に、安心して質の高い放射線治療を行えるように、スタッフ一同で力を尽くしています。

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