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2019年11月13日

お知らせ

技術放射線科・日比野技師長の論文がイギリスの医学雑誌「Clinical Radiology」に掲載されました

技術放射線科 技師長 日比野 友也氏の論文がイギリスの医学雑誌「Clinical Radiology」に掲載されました。詳細は下記のとおりです。

【論文タイトル】
Determination of contrast medium dose for hepatic CT enhancement with improved body size dependency using a non-linear analysis based on pharmacokinetic principles
(薬物動態学的原理に基づく非線形回帰分析を用いた肝 dynamic CT検査おける体格依存性改善のための造影剤量決定法について)

【概要】
肝dynamic CT検査における造影剤量を決定する際に、安定した体格依存の少ない造影能を得るために、体格指数に比例して造影剤量を増減する方法が先行研究で報告され、エビデンスとなっている。(体格指数は体重、体表面積、血液量、除脂肪体重等、報告されているが、多くの施設で簡便な体重を用いている。)
本研究の主旨は、造影剤量の決定する際に、先行研究と異なるアプローチの静脈内投与における薬物動態の考え方をベースにし、従来法に比較して、より体格依存の少ない安定した造影能を得ることが可能となった新たな造影剤量決定法の考案及び簡便な換算式を作成し、報告したものである。この報告が新たなエビデンスとなり、この領域での参考書やガイドラインの修正が行われるものと期待している。ちなみにこの方法を用いると、特に体重の重い方(概ね60kg以上)に対する造影剤量は減量可能である。

【掲載情報】
Clinical Radiology
https://www.clinicalradiologyonline.net/article/S0009-9260(19)30588-4/fulltext

Pubmed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31679815

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