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2025年05月01日

お知らせ

心臓外科診療部長・小林健介医師の論文が「Cureus」に掲載されました

心臓外科診療部長・小林健介医師の論文が「Cureus」に掲載されました。

【掲載誌】
Cureus

【掲載タイトル】
Emergency Endovascular Repair for the Non-anastomotic Rupture of a 14-Year-Old Reverse Lock-Knitted Dacron Graft
(術後14年経過したリバースロックニット縫製ダクロン人工血管の非吻合部破裂に対する緊急血管内治療)

【概要】
化学繊維であるダクロンを使用した人工血管は血管外科領域において世界的に広く使用されています。初期の頃の製品では人工血管本体の繊維劣化などにより、吻合部ではない人工血管本体部分の破裂や瘤化が報告され、致死的経過をたどることがありました。その後の技術的進歩により現代のダクロン製人工血管では同様の報告は非常にまれになったものの、それでもいったん非吻合部破裂が起きれば致死的であることには違いがありません。
今回は他院で14年前に腹部大動脈瘤に対してダクロン人工血管での置換術を行った方が、非吻合部破裂を突然発症して救急搬送され緊急治療を行いました。使用されていた人工血管は抗拡張性を企図して導入されたリバースロックニットという縫製技術が採用された現行のダクロン製の製品で、この人工血管の非吻合部破裂はほとんど報告がありません。診断に至る経緯と緊急血管内治療における留意点をまとめて報告しました。

【掲載情報】
Cureus 17(4): e82925. doi:10.7759/cureus.82925

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