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2026年07月15日

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放射線科医長・渡邊祐衣医師の論文が「Scientific Reports」に掲載されました

放射線科医長・渡邊祐衣医師の論文が「Scientific Reports」に掲載されました。

【掲載誌】
Scientific Reports

【掲載タイトル】
A novel scoring system based on post-radiotherapy changes in pain, performance status, and adverse events to stratify survival in bone metastases
(骨転移に対する緩和照射後の疼痛・全身状態・有害事象の変化に基づく新たな予後スコアリングシステム)

【概要】
放射線治療は、骨転移(がんが骨に広がった状態)による痛みなどの症状を和らげるために行われることがあり、そういった場合に緩和的放射線治療と呼ばれます。骨転移に対する緩和的放射線治療では、治療前の全身状態(日常生活をどの程度自力で送れるか)やがんの種類などをもとに、治療後の経過の見通しを立てることが一般的です。しかし、実際には放射線治療後に、治療部の痛みがどのように変化したか、全身状態がどう変化したか、治療に関わる副作用がみられたかといった情報も、経過を考えるうえで重要です。
本研究では、2013年から2024年に当院で骨転移に対する緩和的放射線治療を受けた361人の患者さんを対象に、治療終了後約1か月の「治療部の痛みの変化」、「全身状態の変化」、「治療に関連する有害事象(副作用)」を組み合わせた新しいスコアを作成し、治療後の生存期間との関連を検討しました。その結果、このスコアで患者さんを低リスク群・中間リスク群・高リスク群の3つのグループに分けると、放射線治療開始から1年後に生存していた患者さんの割合は低リスク群で60%、中間リスク群で35%、高リスク群で14%となり、3つのグループの間で明確な差がみられました。また、3項目を組み合わせたこのスコアは、それぞれの項目を単独で用いた場合よりも、1年後の生存状況をより良く予測できる可能性が示されました。
これまで、骨転移に対する緩和的放射線治療後の予後予測では、治療前の患者さんの背景や痛みの改善に注目されることが多く、治療後の全身状態の変化や有害事象を組み合わせて評価した報告は限られていました。本研究では、緩和的放射線治療後の患者さんの状態を多面的に評価することで、その後の経過をより適切に把握できる可能性が示された点に意義があります。

【掲載情報】
https://doi.org/10.1038/s41598-026-61175-5

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