総合内科医師インタビュー
「診断の出発点」を担う総合内科で、内科医としての本質を磨く。
総合内科診療部長 兼 総合臨床検査科部長
永島 寿彦 先生
● 主な専門領域
内科一般、内分泌・代謝
総合内科の特長や強みについて教えてください
総合内科は、内科全般を対象とする診療科です。中でも、多臓器にまたがる疾患や診断が付きにくい原因不明の症状、あるいは臓器別の専門科に分類されないような症例を担当しています。言わば「まずどこに相談すればいいかわからない」患者さまの初期対応の“窓口”として、診断と治療方針の出発点としての役割を担っています。日々、「よくわからない症例」や「専門科に当てはまらない相談」の対応に取り組んでいくイメージです。
また、臓器別の専門医療が進む医療業界において、患者さまの全体像を把握し、総合的に診る「主治医機能」を担っている点でも、総合内科の存在は大きな意義があると考えています。
また、臓器別の専門医療が進む医療業界において、患者さまの全体像を把握し、総合的に診る「主治医機能」を担っている点でも、総合内科の存在は大きな意義があると考えています。
総合内科の雰囲気はどうですか?
現在は私一人で外来と病棟の両方を担当していますが、他の診療科と非常に風通しの良い関係性が築けており、何でもフランクに相談し合える環境があります。
総合内科では、内科系のあらゆる診療科と接点があるため、気兼ねなくスムーズに連携が図れる体制というのは大きなメリットです。
総合内科では、内科系のあらゆる診療科と接点があるため、気兼ねなくスムーズに連携が図れる体制というのは大きなメリットです。
総合内科ではどのようなキャリアを形成できますか?
呼吸器や消化器などの感染症、糖尿病、甲状腺疾患、リウマチ、気管支喘息など、あらゆる臓器に関わる診療スキルが求められます。そのため、「内科全般を診れる医師になりたい」「将来、内科での開業を目指している」という医師にとっては、実践的な力が養える場所だと思います。また、特定の専門科では得られにくい「横断的な診療能力」や「人と人との関係性の中で診る力」が培える点も魅力です。
総合内科という立場だからこその診断力・対応力・人間力のすべてを実地の中で磨いていくことができる。その魅力をぜひ体感していただきたいですね。
総合内科という立場だからこその診断力・対応力・人間力のすべてを実地の中で磨いていくことができる。その魅力をぜひ体感していただきたいですね。
今後、総合内科としてどのような目標を掲げていますか?
先ほども申し上げた通り、総合内科では、疾患だけでなく、患者さまの背景や生活環境、想いに寄り添う視点が大切になります。ですので、単に知識水準の高さだけでは対応しきれない「人として患者さまと向き合う力」を養い、実践していける診療科を目指していきたいですね。そうすることで、個々のレベルも自然と向上するように思います。個人的な目標としては、これまで積み重ねてきた診療を大切にしつつ、その一つひとつの精度を高め、より信頼される“地域の総合内科”を目指していきたいと思います。
求職者(医師)の方へのメッセージをお願いします
他の診療科と比べると目立たないかもしれませんが、あらゆる内科系疾患の“窓口”として、地域医療への貢献のためになくてはならない存在であると自負しています。また、臓器別専門医療の中で失われつつある「主治医機能」の回復を図ることも、私たちの使命だと考えています。
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